意志革命　響仁

一枚の500円玉を出してもらい、左右の手どちらかに握ってもらいます。
握られた両手、どちらの手に500円玉が握られているかを当てる、こんな単純な現象なので、観ていた人達は何か当てる秘密を知れば簡単に自分でも出来ると考える人がほとんどであることを僕は経験上よく知っています。
では実際にはどうなんでしょうか？
実際にはこのwitch hand と言う現象だけで、僕は何十年にもわたり、沢山の研究や練習、経験を重ね、今でも研究し続けています。
どれだけ多くの時間をかけても尚今でも納得出来ず、研究を続けているのが現実です。

やりたいと思う気持ちと成し遂げるための実際の努力に余りにもギャップがありすぎる事に気づくはずです。
ピアノの凄い演奏を聞いて一夜漬けの演奏だと思う人はいないでしょうが、その演奏が毎日6時間365日毎日、20年もの間練習し続けた成果だとは思っていないでしょう。
きっと自分でも1年間毎日1時間も練習したら、あれくらい出来ると思っている人が多いはずです。
やりたいと言いながら、5分練習して出来なければ、自分には無理と思う人が多いのに毎回驚かされます。

短時間で諦めてしまう、これが最大の壁の正体です。
自分には出来ないのではなく、出来る様になるための努力と時間が足りないだけです。
どんな事でも最初からプロ並に出来る人なんて一人もいないはずです。
出来る人は、単に諦めの悪い人と言ってもいいのかもしれません。
今日出来なくても、明日は出来るはずと思い続いて、気がつけば何年も経っていて、気がつけば出来る様になっていた。
この事には例外はないと思います。

出来ないではなく、やってないだけ、そして出来るまでやり続けていないだけ、やり続ければ限界はなく、どんな高い壁でも越えられない壁はないはずです。
僕自身、こんなこと一生練習しても出来るはずはないと思っていた事が諦めないというそれだけで多くは出来るようになっているのですから、人間の可能性は、皆さんの想像を遥かに超えているはずです。