こいわしマガジン 2024年2月②号

こいわしマガジン

目次

こどもの森ひろば体験記
くまもり広島のつどい 報告
イベント情報
  ・WinWin サポーテッドマルシェ&アート展2024
  ・アサカフェ8周年イベント
  ・多文化共生カラフル廿日市展

こどもの森ひろば体験記

2024年2月24日(土)
                     高下畑秀光

NPO法人百華倶楽部が共催している「こどもの森ひろば」のサポートをしてきました。

2024年2月24日(土)安芸高田市で「こどもの森ひろば実行委員会」が主催する「こどもの森ひろば」というイベントが開催されました。

今回で5回目となる開催で、3年前から行われています。
ことしは130名の親子とサポーター50名とかなり盛況でした。

NPO法人百華倶楽部は、安芸高田市に住む住吉海平さんが地域振興や青少年教育のために、甲田町上小原2355にある古民家を改装し、近隣の森、田んぼや空き地を整備して運用などをしているグループです。

こどもたちは、近隣の会社から寄贈された子供用ヘルメットを着用して、森で楽しく安全に遊んでいました。

当日のイベントは。ファイヤーストーム、木工広場。キノコひろば森遊び。やさいをちぎってしし汁をつくろう。釜戸で炊き込みごはんをつくろう。絵本の読み聞かせなど盛り沢山でした。

森のなかでは、ゴムチューブのブランコや・綱渡り・ターザンごっこあそび・砂場・たき火・けずりくずプールと幼稚園児から小学生まで走り回っていました。

くまもり広島のつどい 報告

2024年2月12日(祝月)10時~12時
高下畑秀光

幟町公民館で、「日本くま森協会」の松田利恵さんによる「くまもり広島のつどい」が開催されました。

日本くま森協会とは

民間の実施自然保護団体として奥山保全・再生活動を実施しており、現在神戸本部以外に26都道府県に支部があり、1800人の会員がいます。
昨年7月に広島支部を立上げ、竹内大策さんが広島支部長をしています。
<一般財団法人日本熊森協会クマの棲む豊かな森を次世代へ>

日本くま森協会の誕生

1992年兵庫県尼崎市の公立中学校で動物の世界という授業をしたところ、生徒が
「オラ、こんな山嫌だ 雑木消え腹ペコ、眠れぬ 真冬なのに里へ・・・射殺
ツキノワグマ環境破壊に悲鳴」という記事をもってきました。これをきっかけに生徒たちが勉強をして、市や県の林務課や環境庁まで出かけて環境保護を訴えたが無視されました。
そこで、当時の貝原兵庫県知事に直訴したところ、絶滅寸前の兵庫県のツキノワグマ保護に賛同を得ることができました。
その後、兵庫県のスギの植樹祭をやめ広葉樹の植樹祭を提案し、両陛下に広葉樹を植えて頂きました。
更に両陛下に手紙をかいて届けたところ、翌日、環境庁で臨時職員会が開催され「兵庫県のツキノワグマ狩猟禁止令」がでました。
そして1997年「日本熊森協会」を立ち上げました。
「熊」とい文字をいれたのは、クマの棲む森が一番豊かであることがわかったので、クマの生き残れる自然環境を保全することができれば、獣、鳥、魚、虫など全生物が自動的に生き残れるので、クマをシンボルにすることにしました。

松田利恵さんのお話「今日本の森で起こっていること」

森と林の違いは、森は木が自然に生えており主に落葉照葉樹で明るい環境ですが、林は人間が木をはやしたところで主に杉や檜を植えています。
里山と奥山の棲み分けラインはだいたい高度600mが目安となっています。
森からでる川の水はフルボ酸鉄を豊富に含んでいますが、最近の林は山から出てくる水にミネラルが乏しくなっています。
人工林になると木と木の間が窮屈になり、子孫を増やそうとしてスギは花粉をどんどん撒いてしまいます。
そして油分が多く酸性で虫除け効果のある葉っぱが微生物を殺し、下草が生えなくなり、表土が流出しまいます、さらに人工林1030万haの7割から8割放置されて来ました。
現在、九州や四国は人工林がほとんどで、杉を傷つける熊は殺されて来ました。もともと熊は適度に枝を折り、広葉樹の幹にむろを作り、そこに蜂が住み着くという生態系がありました。

1997年に日本熊森協会を結成したあと、奥山全域を森に戻そうと、林を森に戻す活動が始まりました。水害でソーラーパネルが流されると、中国製のパネルにはヒ素鉛などを多く含まれているため環境問題に発展しています。
「2050年カーボンニュートラル宣言」というのが出されて、国や県が保安林にも開発許可が出しています。有名な湿原にもメガソーラーが林立し始めたので、反対運動がおこり、青森の広大な開発計画は白紙撤回されました。
風力発電の風車の高さは180mもあり、ドイツから運搬するために風車運搬用の専用船を作る必要があります。さらにトラックを山に通すために広い道路を作っています。風車を設置するために20m四方の巨大な穴を作りセメントで固めています。さらに風車のメンテのためにタンクローリー数台分の油が必要です。変な話ですが、風が少ない時のためにディーゼルエンジンを設置するなど、風車を設置、運用するためにかなりのエネルギーが必要とされています。1台の火力発電と同じ発電量をソーラーパネルにすると2600倍の面積が必要となります。
「広島西ウィンドパーク」にという巨大な風力発電計画がある吉和筒賀地域に対し、利権のない市民勢力として全国再エネ連絡協議会が連携し、「志和 吉和トラスト」を立ち上げて、森の破壊を阻止するために周辺の土地を買い上げて造成を阻止することができました。

熊のいる森は生態系が守られている象徴なのです。
西洋文明は人間中心で、経済第一、科学技術中心となっています。山林での再エネ森林開発を阻止しなければいけません。森を残すことが大事です。日本文明は祖先への感謝です。未来への責任があります!
地球を、守るために誰にもできることは、本気の自然保護団体(正会員年間6000円)に入会しましょう!

適度に枝を折り、広葉樹の幹にむろを作り、そこに蜂が住み着くという生態系がありました。

イベント情報

  ・WinWin サポーテッドマルシェ&アート展2024
  ・アサカフェ8周年イベント
  ・多文化共生カラフル廿日市展

WinWin サポーテッドマルシェ&アート展2024

今年もアルパーク西館2Fで 「Win Win サポーテッドマルシェ&アート展2024」を開催します。

まこもプロジェクトは、ひとりでもできる社会貢献活動として広島県の休耕田を真菰栽培で蘇らせる活動をしていますが、
この度、無印食品様の協力を得て、広島の作業所や、作業所で働く方々の作品を、
2024年3月10日(日)のAM10時からPM時16まで
アルパーク西館2F 無印商品(店内広場)にて展示・販売します。 
みなさんふるってご参加ください。

私たちは、環境や人とのつながりを大切にしながら真菰のお茶や枕などの真菰を活用した様々な製品を作っています。私たちが一人ひとりは小さい力ですが、作業所の皆さんの力をお借りしながらお互いの出来ないところを補完しあって、一つのモノを作り上げていくプロセスは新しい発見があって、喜びに満ちています。

完成品から感性品へ。

そんな関係をWinWinサポーテッドと名付けました。
私たちの暮らす地域でまだまだ知られていない取組やそこから作りだされる素敵な感性はみずみずしく、見る側に安らぎや元気、ユーモアを感じさせてくれます。不思議な魅力を味わっていただきますように!

皆様のお越しを心からお待ちしています。