経済的理由や家庭環境など様々な事情で満足な食生活を送ることのできない子どもたちが日本にたくさんいます。
そんな子どもたちの食生活を支えたい、そんな思いで安価で食事を提供するこども食堂が各地に誕生しています。
広島市中区の鷹野橋商店街にある『たまわにCafe&たかマールこども食堂』もそのひとつで、お昼のランチタイムは通常のカフェ、レストラン「たまわにCafe」として、こどもたちが学校から帰ってくる夕方をこども食堂「たかマールこども食堂」としてオープンしています。
物価高、経済不況の中、利益を求めないこども食堂を運営していくのは大変で、実際にオープンしても長く続かなかったり、週の内限られた日にしか開くことのできないところも多くあります。
けれど身体を育む食事は毎日必要な大切なもの、それを支えるこども食堂は毎日開いておきたいという思いで、たかマールこども食堂は平日は毎日オープンしています。
たかマールこども食堂は平日午後4時40分から午後6時30分まで、大人300円、こども100円でどなたでも利用することができます。
この活動を支えているのはスポンサーとなっている数多くの企業や団体、個人の方たちです。
例えば食品スーパー大手のフレスタからは、形が不揃いだったり傷が入っていたり、賞味期限が近い野菜などをフードロス削減の意味も含めて提供していただいています。
その他フードバンクのあいあいねっとやお醤油屋さんや昆布屋さん、たくさんの支援する方たちのお名前が壁一面に貼られています。
こども食堂を運営するフローレグループ代表、一般社団法人マール村理事兼相談役の大江かおりさんは、
「日本がおかしいのは食がおかしいから」
と語られ、子どもたちに毎日の食事を提供するだけではなく、それが質の高いものであるように心がけておられます。
それが食材のバランスで、“たまごとやさしいわに” これら食材が偏りなく摂れるようにするのが大切とのことです。
た:卵
ま:豆、あずき、おから、豆腐
ご:黒ゴマ、白ゴマ、エゴマ
と:ドライフード
や:野菜
さ:魚、魚介類
し:しいたけ、きのこ
い:いも、かぼちゃ、こんにゃく
わ:わかめ、海藻
に:肉、肉製品
そのことはこんな素敵な絵本にもなっていて、お店で770円で購入できます。
また歌にもなっています。
こどもたちを支える活動は食事だけではなく、その食事の代金もペイフォワード、お互い様チケットという形で、代金の足りない誰かのためにゆとりのある人が代金を先に払っておく、そんなシステムを取り入れておられます。
ペイフォワードの仕組みを大江かおりさんに説明していただきました。
たまわにの木にぶら下がっているたくさんの「お互い様チケット」は、誰かがこれを必要とする人のためにと購入してぶら下げたものです。
そして必要な人がここを訪れた時、このチケットを使って食事をしたり飲み物を手にすることができます。
見知らぬ誰かが見知らぬ誰かのために見返りを求めない支援をする、本当に素晴らしい助け合いです。
このことはTSSテレビ新広島のニュースでも取り上げられました。
たまわにcafeの最新情報はInstagramに随時更新されています。
日本の明るい未来は、次代を生きるこどもたちが創り上げていきます。
そんなこどもたちを支える「たまわにCafe&たかマールこども食堂」に是非一度足を運んでみてください。
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